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Case
株式会社Singular Perturbations
東京都千代田区
高精度・高速な犯罪予測システム"CRIME NABI"により、安全・安心に貢献。早期の市場投入に向けて、実証実験を進める。

Overview
事業概要

SBIR推進プログラムでは、衛星画像と犯罪データから犯罪を予測する数学モデルの精密化を行いました。また、犯罪予測結果を用いた分析や、効率的な運用を管理者が行うためのWebアプリケーションを開発し、犯罪予測結果の可視化やパトロール実績レポートの閲覧・ルート作成といった機能を追加。さらに、Webアプリケーションと連動する、「動く防犯カメラ」をコンセプトとした新規モバイルアプリケーションを開発しました。
Current Location
事業化に向けた現在地

SBIR推進プログラムを経て、現在はブラジル、ウルグアイ等の南米諸国を対象に事業展開を進めています。具体的には、ブラジル・ミナス州ベロ・オリゾンテ市警団と共に犯罪予測システム”Crime Nabi”の有効性検証を実施し、その結果、2ヶ月間の実験期間中、市全体の銅線盗難件数が実証実験前の2ヶ月間と比較し69%減少しました。”Crime Nabi"の有効性が認められることに繋がり、他の州での事業展開に向けても話を進めているところです。
Awareness of Issues
事業化に向けた課題認識
犯罪件数を減らすための方 法として、今回我々は、「更なる犯罪予測精度向上」、「効果のあるパトロールルート生成」、「気軽にパトロールの状況を共有できるアプリケーション提供」に着目しました。これらを実現するために、「どのようなデータ利用が有効か」、「新たな予測方法の探索」、「今までないアプリケーション開発」という課題に直面しました。
Turning Point
本事業を通じた課題解決の分岐点

複数の課題に直面し、これを乗り越えていくのはなかなか大変でした。そのようなときに、NEDOの担当者と意見交換などをできる機会があることは貴重で、意見交換を通じて、ユーザビリティの気づきが得られ、先の課題に対し、①衛星データの利用、②距離という制約を加味した新たなルート生成方法の創出、③利用者の声を反映したアプリケーション開発を推進しました。結果として、①について、予測精度が従来の方法より10%ほど高精度であり、②について、効果の高いルーティング策定を可能とし、③について自治体の危機管理担当者に利用していただき、より使い易いアプリケーションを開発することができました。
Action for the Future
事業の実現化に向けたアクション

更なる技術強化を行いながら、販売展開に必要な窓口を見つけるために、弊社の顧客先であるセキュリティ業界、物流業界、等との連携、また新規サービスの構築と展開も進めてお り、早期の市場投入に向けて、南米諸国で実証実験等を進めています。
Message
これから応募される事業者へのメッセージ

SBIR推進プログラムに採択されると、ただ単に研究開発費の提供ということだけでなく、NEDOの担当者と、進捗確認の際に、営業ターゲットに対するコメントや連携先企業の紹介などもあり、まさに二人三脚で事業開発を進められる素晴らしい取組みです。是非、応募して見てください!
