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Case

株式会社アークエッジ・スペース

東京都江東区

多様な衛星を活用した自然環境改変やリスクの検出・分析手法とプラットフォームの開発

事業概要

生物多様性の保全やネイチャーポジティブの実現に向け、気候変動や人間活動による自然環境の改変を迅速かつ効率的に把握することが求められています。SBIR推進プログラムでは、多様な人工衛星データやGISデータを用いて、森林伐採、海洋汚染、災害・環境変化などを広域かつ高頻度に検出・分析する手法と、それらを利活用するプラットフォームの開発に取り組みました。



応募前の状態(悩み・課題)

自然環境の変化を把握するうえで人工衛星データは有効ですが、単一の衛星観測だけでは回帰日数や被雲率の影響があり、時間変化の速い事象を十分に捉えきれないという課題がありました。また、衛星ごとにデータ形式や取得方法が異なるため、複数データを組み合わせた解析には高い専門性が求められ、現場で手軽に活用することが難しい状況でした。さらに、現地調査や人手による解析は工数負荷が大きく、広域かつ継続的なモニタリングの実現がボトルネックとなっていました。

応募して得られた効果・メリット

本事業を通じて、自然環境モニタリングの実用化に向けた技術基盤を大きく前進させることができました。森林伐採や農地における生育異常、軽石の漂流、赤潮、海洋プラスチックごみなど、複数の自然環境変化を人工衛星データから検出する手法を確立した点が大きな成果です。加えて、複数種類の衛星データを統合的に扱えるプラットフォームを構築し、データの収集・更新から解析、可視化までを自動化しました。これにより、従来は専門的なGISツールや個別のデータ処理が必要だった作業を、より使いやすい形で現場に提供できるようになりました。さらに、AIや各種自動化技術を活用することで解析にかかる人的コストを削減し、一部の解析では手作業をほぼ不要とする水準に到達しています。地方自治体での森林把握や、南米の広域農地モニタリングといった実証を通じて、省力化や効率化の可能性を確認できたことは、今後の事業展開に向けた具体的な手応えとなりました。



今後の挑戦

今後は、検出した自然環境の変化を、生態系への影響や事業上の価値ある分析結果へとつなげていくことが重要だと考えています。あわせて、環境モニタリングによるコスト削減効果をより幅広い対象で検証し、複数の事業モデルを磨き上げていきます。時間分解能の向上やSWIR波長帯へのニーズも踏まえながら、データ取得の強化とサービス価値のさらなる向上に挑戦していきます。

応募検討中の事業者へひとこと

本プログラムは、技術開発にとどまらず、現場ニーズを踏まえた実証や事業化の検討までを一体で進められる点が大きな魅力です。自社の技術を社会実装につなげたい事業者にとって、実践的な前進につながる貴重な機会になると思います。

株式会社アークエッジ・スペース

東京都江東区有明1丁目3−33
設立
2018年
従業員
177人
事業内容
人工衛星設計・製造
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